日中韓は同じ東アジアの文化圏に属しているが、使われている文字は同じではない。韓国では日常生活から漢字がほとんど消えてしまったようだが、中国メディアの騰訊はこのほど「漢字を捨てることは歴史と文化を捨てることを意味する」と主張する記事を掲載した。
「漢字に対する日本と韓国の態度」は全然違うと指摘している。

 記事はまず、韓国も昔は漢字を使っていた国だと紹介し、漢字は韓国の歴史と文化に強い影響を与えてきたが、無理に漢字を排除しようとしたためにひずみがでてしまったと主張した。

 さらに、韓国の歴史を記録した文書には漢字が使われているのに、今では読めない人が多く、表音文字のハングルでは同音異義語が多いのでどの意味か分かりづらく、同姓同名が増えてしまうなどの弊害もあると指摘した。

 では日本はどうだろうか。日本人は中国とのいさかいがあっても「漢字を捨てることはなかった」と伝え、それは賢明な決定だったと称賛した。日本最古の歴史書と言われる古事記を例に取り、日本人は漢字を捨てなかったので古事記を今でも読んで理解することができると評価している。


 中国人の誇る「漢字」という文字の良さを日本人が認め、残していることに中国人としては大満足のようだ。どの文字が優れているとか、劣っているということではないが、確かに漢字にはほかの文字には無い良さがあると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)